いまココの井手です。
3/26日の炊き出しにご協力いただいた皆様ホントにありがとうございました。
昨日も会場の方より丁寧なお礼のお電話を頂きました。
現在に至っても、いわき沿岸部の被災地の状況はまだまだ過酷ではありますが、
今回温かいご飯を食べられたことの喜びに、女性陣が力を取り戻し、
「炊事くらいは自分たちでできるように頑張ろう!なんとかなるべ!!」
と団結しだしたそうです(やったー!)。
またこの場を借りて、いまココにとって大変心強い協力スタッフの
女性2人を紹介します。
まず、今回の炊き出し(160人分)用の野菜やズンドウ鍋などを
色んな方からご協力いただきかき集めて下さった女性カメラマンの大沢さん。
今回彼女は被災地に残り1人で回って撮影もしてくださいました。
その映像等も今後ご紹介させて頂きます。
大沢さん!ホントにありがとうございます&お疲れさまでした。
実のところ現場のあまりの凄惨さにショックを受け、
しばらくは食事がのどを通らなかったそうです。
もう1人は、料理教室の先生で、現地までご同行頂いた
ナチュラルフードワッハッハの木澤さんです。
後述しますが、彼女はそれまで元気を失っていた現地のお母ちゃん達に
元気の火を灯しました。
木澤さんのHP(ナチュラルフードワッハッハ)
http://www.wahahabeji.com/
いつもいつもありがとうございます。
そして今回サーブできた自然栽培の玄米ごはんや、梅干し、みそ、
しょうゆ、わかめなどの海草類などは、ラ・コシナ・デ・ミナカの永井さんが
地震発生後すぐに皆さんにお声掛けして集めてくださったものを
木澤さんを通していまココに届けていただきました!
永井さん、そして貴重な命の食べ物を送り届けてくださったみなさん、
本当にどうもありがとうございます!!
みなさんから送っていただいたものは、今回の炊き出し以外にも
沿岸部でかろうじて家が残っている皆さんたちにも、おにぎりにしたり
あったかいごはんにして、おくばりさせていただいております。
こんな時だからこそ、命の源にひびく自然のパワーたっぷりの食べ物が
現地のみなさんのお身体さまにもお心様にも元気と勇気を与えて下さると
確信しております。

これは前述の大沢さんと木澤さんと妻の「いまココレディース」の
「これから出陣するぞ!」の図。パワフル&いつも笑顔な3人
で、僕はいつもいつもこのメンバーに助けられています。
さて、いわきへの行程は前回と同じ感じです。
片道約230km。時間にして3時間半位でしょうか?
何かを考えるのにはちょうどいい時間かもしれない、と最近
思う様になりました。
そして現場にて。

避難所に到着して、いまココレディーズが食材を運ぼうとして車
からナベやら、野菜やらを取り出した時、特にアナウンスしていない
のに、体育館の中から、お母さん達がドンドン出てきました。
そしてみんな嬉しそうに、包丁をとり、寒い風が吹く中(この日は
風が冷たかったのです)、手が真っ赤になるのもいとわず、
たくあんや野菜をポリタンクからでる水で大事に大事に洗って
頂きました。


その後の調理の早い事早い事!
なめらかに色んな角度から繰り出される会話と同じ位の
スピードで、160人分(少し増え)の食材がみるまに
調理されて行きます。 その司令塔として、木澤さんが
陣頭指揮をとって行きます。

みんなの顔を見た時、はっと気付きました。
今回僕らは、調理をして、皆さんにサーブするつもりで来たけど
彼女(お母ちゃん)達は、その事も当然欲していたと思います。
しかし、もしかしたらそれよりも、お母ちゃん達は料理する「日常」
を欲していたのではなかろうか?
これまでの避難生活ではそういった「日常」がとても制限されて
いました。 その中で、母親として、妻として、一家の中心として
「ごはん」を任されると言う、ごくありふれた「日常」の彼女達
にとっての仕事が奪われていました。その事実は、いつの間にか
彼女達の気持ちを隅っこに追いやっていたのかもしれませんね。
お母ちゃん達は「あらあら」「ほれほれ」「やんだー」「いやいや」
などと、まるで祭りのかけ声みたく、ワイワイいいながら楽しんで
いた様子で、中には感極まって「これまでの人生で一番楽しい瞬間
だったかも!」なんて最高級の過大評価な言葉を贈って頂いた
お母さんもいました。 お弁当も良いけど、やっぱ気持ちの
こもったご飯は美味しいですよね。

作ったら、食べる。 これは基本です。

でもみんなが、「ごはんですよ〜!」と声かけをしたら、それぞれ
お椀をもって、整然と班ごとに並びながら、しかも子供達を先に
並ばせ「おめえ先取れっ!」みたいなおじちゃんもいて、騒ぎもせず
受け取って行く様を見たときは、嬉しくて目頭が熱くなりました。
皆さん、日本人はホントに素晴らしいです!
こんな厳しい状況の中で、我を通さず、周りと可能な限り
協調し、みんなで助け合って行こうとする姿は、説明されなくて
も、勝手に伝わってきます。 これまでこの会場の皆さんは
冷たいご飯しか食べていなかったそうです。 最初の頃なんて
パックのご飯がそのまま出されていたそうです(電子レンジ
なんてありませんので、ガッチガチのご飯です)。
メニューも記録によると、我々が行くまで5日連続で「からあげ
弁当(冷たいごはんとからあげだけ)」だったそうで、
それが老若男女問わず、人数分渡されているそうです。
それでも皆さんは「今は大変な時だから」と我慢していたそうです。
僕だったら果たしてそこまで我慢(15日間も)出来たでしょうか?

本日のメニュー
ヘイワの圧力鍋で炊いた玄米ご飯(ちょっとやわらかめにしました)
とっても立派な紀州の自然梅干し!
お百姓さんがつけてくださった沢庵!
かき菜とワカメの和え物
具沢山の豚汁!(豚肉かなり少ないけど野菜たっぶりです…笑)
今回皆さんから義援物資としてに玄米を頂いておりましたので、
前の日に炊き8升炊き、保温ジャーに入れて運びました。
でっかい保温ジャーを貸してくださった、あっこさん、楠本さん、
木澤さん、どうもありがとうございます!
皆さんに玄米ご飯が受け入れられるかどうか心配だったのですが、
もちもちして餅米みたいで美味しい♪噛めば噛むほど美味しい♪と
喜んでいただき、あっと言う間になくなりました!
炊き方を教えてほしいという声も多数あり、次回は現地の方と
一緒に圧力鍋で玄米を炊けたらな〜と思っています。
はやく水道が通ってくれるのを祈るばかりです。

小さな子にも大好評で、釜に残った玄米を木澤さんが集めていたら、
「それ残ってたら、頂けませんか?」と避難所の外から来た人が
他の人に分けてあげたいと言われたそうです。 もちろんおにぎり
にして(梅干し入りで)お渡ししました。

皆さんの前であいさつさせて頂きましたが、なんだか
胸がいっぱいで、うまく話せませんでした。でも東京
にいる皆さんの物資のご紹介は最低でもしなければと
思い、それだけはお伝え致しました。

こんな環境で、皆さんは毎日を送られています。
一日も早い皆さんが普段の「日常」へ戻れる日を願って
やみません。
今度は明後日木曜日に行く予定です。
リンクさせていただきました。ありがとうございます!マイノリティの力が、各地で繋がって大きなチカラになりますように。地に足ついた等身大のまま、大きなチカラになりますように。
母って言葉にひかれて読んで、、、人の熱い空気が伝わってくるようなリポートに、嬉しくなりました。そうそう、母ちゃんは超現実的。さ〜てと、泣くの止めて、晩御飯でも作るか〜っていうのが、母ちゃんです!
ウマイウマイって食わしたい気持ち、わかるわ〜。母ちゃん達が奮闘し、腹が満ちた父ちゃん、子供に元気が出ますように!